スワップ金利で生活したい時に気をつけるべきことはコレだ

FX取引におけるスワップ金利は、机上で計算してみると上手くやればそれだけで生活できそうな気がします。

それでも怪しんでしまってFXに手を出せないという人は多いですね。ここではスワップ金利が実際にちゃんと入ってくるのか?という疑問の解消と、金利で上手く生活したい人のための注意点を書いていきます。

確かに・・・スワップ金利はうまい話に見える

毎日何もしなくても100円金利が入ってきて、1年間放っておいたら36500円。しかも10倍のポジションなら365000円で、100倍なら3650000円なんて話がうますぎるような気はしますよね?

1日100円のスワップ金利がもらえる通貨ペアで100万通貨を保有し続ければ、大して仕事をしなくても生活ができてしまう・・・そんな簡単にお金が稼げるのは怪しい!という感じがします。

でも、これがFX取引におけるスワップ金利なわけです。信じる信じないという問題以前に、実際にFX取引をしていればこういう形で為替差益以外にも利益を得ることのできるんですよね。

入らなかったら詐欺じゃないですか。

「スワップ金利が65円入りますよ!」って言っておいて、実際にその金額が入ってこなかったら詐欺じゃないですか。まともな証券会社がそんなことをすると思いますか?いや、まともじゃない証券会社だってちゃんとスワップ金利を払ってきますよ。

第一、スワップ金利っていうのは投資家側がもらう場合だけじゃなく払う場合もあるわけですから。(例えば豪ドル/円を買ったら金利がもらえますが、売ったら払わないといけない)

証券会社が投資家にプラスのスワップ金利をちゃんと支払わないとしたら、マイナスのスワップ金利も受け取ることができないわけです。

多くの証券会社はスワップ金利の差額を手数料として収入にしているわけですから、ここの部分でちゃんと支払ってもらえるかなんて言うことを心配する必要はないと思います・・・というか、スワップ金利が支払われないというトラブルは聞いたことがありませんね。

スワップ金利の落とし穴

とても旨そうな話に見える(というか実際に旨い)スワップ金利ですが、これには一つ落とし穴があります。

高金利通貨と低金利通貨の組み合わせでは(例えば円とニュージーランドドル)、多くの投資家が為替差益ではなくスワップ金利狙いでニュージーランドドルの買いポジションをとっているわけです。

ニュージーランドドルの政策金利が高いために、これを保有していれば金利が入ってくるということ。銀行にお金を預けて利子がつくようなものです。

ここで、ニュージーランドの政策金利が低下したらどうなるでしょう?まず、スワップ金利が下がりますよね。スワップ金利が下がるとどうなるでしょう?スワップ金利狙いで買いポジションを取っていた人は、もっと金利収入が入ってくる通貨ペアに乗り換えるでしょう。

これは当然のことです。スワップ金利によって利益を得るのが目的なわけですから、最も金利の高い通貨に投資するのが最善ですよね。

結果、スワップ収入先としての魅力がなくなるので、買いポジションが清算されます。

それだけではなくて多くの人がポジションを解消する(売る)ために、為替相場が変動します。今回の例の場合にはニュージーランドドル/円が値下がりするわけですから、買いポジションを保有したままにしておくと為替差損が出てしまいます。

今までスワップ金利をコツコツと貯め込んでいた人であっても、この時の為替変動によって利益が吹っ飛んでしまうことが多々あります。(それでも、金利をもらっていた分ダメージは軽減されますが)

そう考えて早目に売ろうとする人もさらに増えますし、ロスカットされてしまう(強制的に売られる)人も続出。こうした繰り返しによって一気に為替相場が変動していくんですね。

この時にポジションを処分することができずに為替相場の値下がりによって損を出してしまうという人が多いんです。政策金利が低下すると為替相場は大きく変動するので、せっかく貯めたスワップ金利を全部吐き出してしまうということもあります。

スワップ狙いでFX取引をする場合には、この点によく気を付けて取引を行ったほうがいいでしょう。エクセルとかを使って皮算用してみると結構簡単にお金利益ができるようにみえるスワップ金利ですが、実際には綿密な計画と資金管理が必要になります。

【参考】

○基本的な投資戦略としての順張り

FX投資でも株式投資でも、一般的な投資家が基本的な投資戦略として採っているのが順張りです。なるべく為替相場の流れに逆らわないようにポジションを取り、極力多数派の中に入って利益を積み重ねていくという感じですね。

これと反対の逆張り戦法はなかなか最初のうちは難しいですし、大きな相場の流れが変わらない状態では予想できないような損失を出してしまう可能性もあるのでFX初心者には少し難しいのではないかと思います。

FX投資を始めたばかりの時は極力順張りで相場の流れ(トレンド)に沿って取引していったほうがいいですね。もちろん逆張りでは利益があがらないということではないのですが、最初の内は損失が膨らんだりすると不安になって早めに手仕舞いしたくなるものですから。

○スワップがプラスのポジションで

また、FX投資ではスワップ金利についても考えておかなければなりません。

相場の上げ下げの確率が等しく50%であるならば、なるべくスワップポイントがもらえる側にポジションを取りたくなるのが普通です。そうなると、FX市場参加者の多くはスワップポイントがもらえる側にポジションを取り、自然とそちら側が順張りになるという仕組みですね。

くりっく365などの参加者ポジション比率をみてみるとこれは明らかです。スワップポイントが高ければ高いほど保有ポジションが偏っているのが見て取れるのではないかと思います。

○一方的な相場にならない理由

では、なぜ皆が同じ側に順張りでポジションを取っていても為替相場が青天井で上がっていかないかというと、やはりそこにはいくつか理由があると思います。

・少し下がるとポジションを解消する人がいる

・為替利益が出たら利益確定する人がいる

・スワップポイント狙いでポジションを増やしすぎ、ちょっとした為替変動で強制ロスカットされる人がいる

という感じじゃないでしょうか?どうしても順張り側にはFX初心者が集中しますので、こういう動きになることも考慮に入れておきましょう!

○急激な相場変動には注意

スワップポイントが多くつく通貨ペアでは、金利の低い側の通貨に少しずつ相場が動くということはあまりありません。金利が高い方にはちょっとずつ動くのですが、低い方には急激な動きを見せることが多いです。

金利が低い方に急に動く時というのは、
・金利の高い国が政策金利を下げた
・金利の低い国が政策金利を上げた
という場合が多いですね。

失業率などの経済指標でも動くことはありますが、基本的に一番大きな影響を与えるのはやはり政策金利。特に後者の「金利の低い国が政策金利を上げた」という事についてはFX初心者は見逃してしまうことが多いですね。

金利差が小さくなればスワップ金利も小さくなりますから、このタイミングでポジションを解消する人は多いです。その影響で為替相場が大きく動くことがけっこう多いですから、ある程度のラインにストップロスを出しておくことも必要ですよ。

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