投資未経験の人にとって、株とFXとではどちらが面白い?
今まで資産運用をしたことがないという人の中には、株式市場とFXの市場、どちらが面白いのか?(利益があがるのか?)という疑問を持っている人もいますよね。
両方とも一緒に始めると勉強する時間も足りなくなるし、何より中途半端になってしまって両方の市場で失敗してしまうかもしれませんから。
もちろん自分の感覚でどちらかに決めてもいいと思うのですが、ここでは悩んでいる人のために一つの指針を示してみることにします。
私個人の経験で言えば、株式投資よりもFX投資のほうが面白かったですし利益が上がりました。株式投資の場合には手持ちの資金が少ないと買える銘柄や取引量が少なくなってしまいますしね。
色んな種類から売買対象を選ぶことができるのが株式市場
株式市場の場合には、たくさんの銘柄の中から自分の好きな物を選んで取引することが可能です。
証券アナリストみたいなプロ(?)であっても、株式市場で取引できるすべての銘柄をチェックしているどころか知っているという人はほとんどいないくらいに。もちろん中にはインデックス系の指数しか取引しないという人もいるわけですけど、多くの人は自分の知っている会社などから最初は選んで売買することになると思います。
あまり知られていない上場企業のことについて勉強して売買するのも楽しいですし、そうやって持っていた株が上昇したら非常に嬉しいですよね。
だいぶFX取引も一般の人の中で浸透してきていると思いますけど、どちらかというと資産運用といえばまだ株式投資、というのが普通ですかね。
ただ、先程も述べたように株式投資というのはそれなりに初期資金がないと売買を行うことが難しいです。5万円や10万円で取引可能な銘柄もありますけど、そういうのは大抵の場合経営状態が危なくなっていて株価が50円を割っているとか監理ポスト入り寸前みたいな状態とかってことが多いですから。
いくつかの銘柄を同時に保有して長期的な視点での利益を・・・という事を考えるためには相当な資金量が必要になってくるのが問題です。
長期的な視点から一つの相場をじっくり考えられるのがFX
逆にFX投資の場合には、国と国の通貨を取引するものなので通貨の勉強をするというよりは数字の予測やテクニカルな面が大きくなります。
トレーディング的に売買を繰り返すタイプの人もいますし、長期的に見て為替相場の上昇下降を予測して長期保有をする人もいますね。
多くの企業の動向を一生懸命見ていくのではなく、数ヶ国に絞って経済情勢や政治の動向を見ていくスタイルの方が楽だ、という人はFX投資の方が向いているでしょう。
FXの特徴として、スワップポイントでカバーできることがある
株式投資の場合には、おまけ的な要素として株主優待があります。もちろん株主優待制度を採用している企業じゃないともらえないのですが、毎年これを楽しみにしている人もいますよね。
まぁ、大体の場合には優待の期日前に株価が上がってその後すぐ下がるなんてこともありますから意外とうまくいかないものですが。もちろんそれを見越してもっと前に買っておき・・・ということも考えられますが、さらにそれを見越して・・・ということになると堂々巡りです。
一時期ちょっと話題になった株主優待で暮らす人みたいになりたい!と考えている人もいるようなんですが、あれだけ多くの優待を貰えるくらいの銘柄を持っている時点であの人は物凄い金持ちです(それなりの株式量を保有していないと優待の対象にならない銘柄もありますし)。
FXの場合には、全ての取引通貨に対して金利差から出てくるスワップポイントが存在します。金利の高い通貨を買い、金利の安い通貨を売っていれば毎日いくらかの利息的なものがもらえるんです。金利差がほとんどなければスワップポイントも0に近くなってしまいますが。
もしもスワップポイントが1日100円もらえる取引を1万通貨で行なっていたら、
1年で36500円。10万通貨の取引だったら1年で365000円の金利がついてくることになります。
もちろんスワップポイントだって日々変動していますし、為替相場が逆に動いていたら為替差損があるわけなのですが、その分をスワップポイントでカバーした上で利益が出るという場合もありますよ。
毎日のように為替売買を行うのは時間的に無理だったり、メンタル的に辛くなるので無理だったりする場合にはこのスワップポイントを積み上げることを目標にFX投資を行っている人もいます。
注意するべき点としては、「もっと多くのスワップポイントがほしい!」と考えて無理なポジション量にならないこと、あとはスワップ金利が高くつく為替ペアは値崩れした時に下落幅が激しいということでしょうか(一回の変動でそれまで貯め込んだスワップ金利分が吹き飛んでしまうこともあります)。
少ない資金で利益をあげたいという人もいる
株式投資においては基本的に手持ち資金の範囲内でしか取引を行うことができないわけですが、FX投資の場合には証券会社に入金した証拠金以上の取引を行うことができます。
2015年現在では証拠金の25倍まで取引が可能(レバレッジ25倍)、というのが普通ですね。これはつまり、100万円の入金によって2500万円分までの取引が可能になるということ。例えば1ドル100円だったら1万ドル(100万円分)ではなくて25万ドル(2500万円分)までの取引ができるというわけです。
大きな数量の取引を行うことによって当然利益も大きなものを期待できるのですが、その反面損失を出した場合の金額も大きくなります。25倍まで取引が可能とは言っても、ギリギリ目いっぱいまで注文を出しているとすぐにロスカットされてしまいますからもっと低いレバレッジで取引した方がいいでしょうね。
資金が少ない場合の証券会社の選び方についてはこちらのページで解説しています。